ケインコスギ達の学習能力の低さ

うだるような暑さの夏のある日、蜘蛛の巣の上を一匹の蛾がヒラヒラと舞っていた。

蜘蛛「ちょいとそこの蛾さん、ここへ来てネットつなぐのを手伝ってはくれませんか?」

蛾は、すわと言いながら巣に近寄ってきた。必然的に蛾は巣にひっかかった。

蛾「まさか君、騙したのか?」

蜘蛛「その通り、君のような白痴がいるから食いっぱぐれないクモ!
どうだクモ!手も足も出まいクモ!」

蛾「僕には足しかないんだ」

蜘蛛「そう減らず口がたたけるのは今のうちさクモ…」

蛾「だが羽根は出る…」

蜘蛛「どういう意味だクモ!?」

蛾「どうして僕が今まで抵抗しなかったと思う?
そう、僕の羽根にはリン紛が塗してあるんだ。
そのリン紛が、この巣のネバネバから僕を守ってくれるのさ!」

しかし、思うように身体は動かなかった。

蛾「何っ!?」

蜘蛛「ハハハっ!そんなものか!」

蛾「どうして脱出できないんだっ! それに、語尾に『クモ』がついていないのもどうしてだっ!」

蜘蛛「阿呆め、語尾がいつもクモである必要などないだろう!現に、私の第一声の語尾は『クモ』だったか?」

蛾「そういえば!」

蜘蛛「あの語尾はな、巣にかかったマヌケと会話し、そいつをいらつかせるためにわざとつけていたのだ!
いらいらすることで、身体が小刻みに揺れるだろう?リン紛は落ち、ネバネバが直接羽根につくというわけさ!」

蛾「ククク、それだけか?」

蜘蛛「今度は何だ!?」

蛾「気付かなかったのか?僕の仲間が、僕を助けにきたんだ。」

言い終わるや否や、彼のわきめがけて一匹の蛾が猛スピードで飛び込んできた。
が、その蛾もまた身動きが取れなくなってしまった。

蜘蛛「蜘蛛の巣は鉛筆の太さまで束ねればジャンボジェット機すら止められるほどの強度だと知らなかったのか?
まさに、飛んで火に入る夏の虫よ!」

次の瞬間、また新たな蛾が巣に突進してきた。 見ると、我先にと数匹の蛾がこちらへ向かってきているのだ。
7匹目の蛾が巣に捕まったとき、巣は虫達の重みに耐え切れず、形を崩し、落ちた。

蜘蛛「まったくもー、すっぱい(失敗)だー」

蛾「夏の虫ではなく、七ツの虫だったなガ…」

感想

漫画でよく見る掛け合いを現実世界で演じるとしたらどうなるだろうと考えて作った作品。
最後の方のくそしょうもない駄洒落がスパイスになって面白い気がする。
動画化するより漫画化したい。

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